もうひと月ほど前のことになるが、休日の連ドラの後、NHK総合で「病院ラジオ」なる番組が放送された。
今やマスクは30枚で250円(1枚10円以下)
お笑いコンビのサンドイッチマンのお二人が、全国の病院に出張して、そこで院内だけで聞けるラジオ番組で、患者さんや家族の話を聞くという企画のようだった。
そこが私にゆかりのある、実家に近い病院だったことでつい1時間もそのまま見てしまった。
地元の人は「日赤病院」と呼ぶが、今の正式名称は「広島赤十字・原爆病院」。
医療従事者の対応があたたかな総合病院と紹介されていたが、私もそう思う。
家族では母が入院していた。
腸にポリープができて結果が悪性と聞いたのだが、たまたま主治医の若い男の先生を見かけ、「先生、悪性ということは…」と声をかけると、静かに「がんということですね」と答えて去っていかれた。
母の主治医も確か若い男性の先生だったなあ
ドラマのように芝居じみていないことが逆にドラマのようだった。
あれから確実に30年以上、母は元気に暮らしているので、手術は大成功だったのだろう。
そういえば、私も頭の後ろに腫瘍ができて取る日帰り手術をしたのが日赤だった。
年配の看護師さんが手を握ってくれたのが心強かったな。
日赤の看護師さんたちは頼もしい
5組の患者さんと家族が出てきて、病院での思い出などを語っていたが、世の中にはこんなに大変な病気と闘っているご家族がいるのかと驚きだ。
学校に行けるとか、会社に行って仕事ができるとかというのは決して当たり前のことではないんだね。
そして、もっと驚いたのは、サンドイッチマンの二人がやさしい言葉で患者さんと対話していたことだ。
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毒舌漫才のイメージがあるが、コンプライアンスにひっかかるような言葉、放送できないような言葉が全く出てこないことに感心した。
サンドイッチマンは対応の丁寧さでテレビ業界関係者から圧倒的に信頼されている。
NHKがほかにもレギュラー番組を任せるわけが、病院ラジオでわかった気がする。
人は皆、いつ病気やケガをするかわからないが、それでもサンドイッチマンのお二人のような言葉をかけられたら、少しでも救われるような気がする。
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