この世には出来レースというものが存在する。
投票所前ではない公園の中のポスタースペースを見るのは初めて
出来レースとは、最初から勝敗や順位が決まっている勝負のことだ。
プロ野球や競馬、相撲などで行われると八百長と呼ばれ犯罪になるが、中央官庁でも「見積もり合わせ」という名の下、絶対受注できないのに元勤務先の会社が見積書を出すことはあった。
”今回はA社さんを使いたいから、B社さん、C社さん、それより安い見積もりを作って協力してください”というものだ。
それをやっておくとB社である自社も次は指名してもらえるので形式上提出する。
私が勤務していた会社の見積り合わせへの協力は日常茶飯事だったが、そんなことがまかり通ることも不思議だ。
官庁側は、”特定企業との癒着はありません、複数の企業の見積もりを見て、一番安い企業に決めました”という証拠が残すためにやることなのだから。
YouTubeにこまざきさんの広告が流れてきた
(どういうアルゴリズムで私に表示されるのか)
最近、私も「え、これ最初から決まっていた出来レースだったんじゃないの?」と思うことがあった。
それでも、そのレースには出ておくべきなのだ。
選ぶ人がどういう考えで実施しているか、その工程はどういう状況か知っておく。
そして、自分(自社)はこういう者ですと顔を売っておくのだ。
昨年度はなかったが、令和6(2024)年度はまた大学医学部の教授選に出る先生のプレゼンのお手伝いをした。
しばらくして、結果を教えてくださったが、当選には至らなかったそうだ。
埼玉県はJR駅にゴミ箱があるのが素晴らしいね
応募する大学の学内で候補の先生が決まっていると、学外からいくら優秀な先生がエントリーしても無理なことは多々あるのだ(逆もまたしかり)。
”最初から決まっていたわけではありません。何人かの候補者から選考しました”という形を残すために実施されるということは、関係者全員周知のことだ。
それでも、先生と私、短時間で特訓して挑んでよかった。
選考の時点でダメでも、その後何が起きるかはわからない。
コンドルズの新作本公演を見て刺激を受けてきた
例えば、その合格者がトラブルを起こして取り消しになる、病気やケガでリタイアなどの事態も起こりうる。
記憶に新しいのは、昨年の江東区長選で当選した女性区長。
党の指示でSNS広告掲載が不適切だったとして公職選挙法違反、辞職、再び選挙になった。
イタリアンレストランだった場所が子どもアートスペースに
そういう時は、前回次点だった人にチャンスが回ってくる。
自分が動かなくても、棚からぼたもちが落ちてくることはあるのだ
だから、出来レースだとわかっていても出ておかなければいけない。
1位の人がボツになった、そうだ2位だったあの人にお願いしようと思ってもらえるよう戦う。
そこまで見越して準備できる人が最終的には勝利を得られることは本当だ。
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