古くからの知り合いはご存じかと思うが、私はプレゼンテーション以外に校正・校閲の仕事もしてきた。
地下鉄駅構内の生け花、このレイアウト正しいのかな?
その違いは
校正:誤字・脱字等のチェック、前の工程で書き込まれた赤字の指示が反映されているかを確認
校閲:事実関係の確認、間違いはゼロか10個あるかも不明
校正は参照するガイドライン・手本などがあるが、校閲は校閲者の経験で”これはおかしい”、”つじつまが合わない”と気づいていくしかない。
私も校正をやって、その後校閲の仕事をやったように、校正のほうが簡単で、校閲のほうが断然に難しい。
そして、令和の今はAIが進化していて、話した言葉がほぼリアルタイムに文字化される。
マイクロソフトのワードであれば、マイクに向かって話せば両手で入力しなくても文字化されるし、文字になっていれば、音声で読み上げてくれる。
しかも、男性、女性の声を選べる。
もはや「デカ」くなくなったデカビタ
もともとは目の不自由な方のために開発された音声読み上げだが、恐ろしいスピードで進化を遂げている。
が、やはり、AIは万能ではない。
AIの読み方で正しいのかどうか、人間が判断してあげる必要があるのだ。
日本語は何通りかの読み方があることがある。
「一日」は「いちにち」、「ついたち」、「いちじつ」などがある。
それは、前後の文脈から人間が判断していくしかない。
最初にやったのは音声読み上げの原稿で健常者は目にすることのないものだったが、その後、人間が読み上げる素材なども経験した。
映画やアニメのアフレコなどは台本があっても、ナレーターや声優に知識がないと読み間違えることもあると推測される。
バス停に手作り感満載の調査機械
やってみて、これは本当に人間にしかできない仕事だと思った。
目で見えるものならPDF同士を重ね合わせて違いを色で見せてくれるようなシステムもあるが、耳から聞こえる情報の判断は、今のところ人間でなければ無理。
もともと日本語のネイティブスピーカーで、校正・校閲を長年やってきた人が、最終的に手がける仕事とでもいうべきか。
近い将来、私が音の校閲を専門にやる日もあるかもしれない。
ラッシュ時でも座らない人がいるのが東京の地下鉄
ちなみに、毎日、私がたまたま目にした間違いをInstagramで「#校閲マダム」で投稿しています。
業務ではなく、本当にたまたま目にしたものばかり。
一般人のSNS投稿もあれば、一流メディアのウェブサイト、町の看板などもある。
日本語はこんなに間違いだらけで大丈夫?と思うほど。
護衛艦「いずも」がドローンで撮影されたって一大事では?
資金のある企業や組織は必ず校閲を入れている。
それは、その組織が困った状況に追い込まれないため。
世の中に必要で、人間にしかできない仕事です。
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