地元の王子駅周辺は大勢が入れる店が限られ、しばしば利用するお安い店に中華の「香香」(シャンシャン)がある。
お詫びにとレジ前で渡されたパンダのキーホルダー
ある晩、どこかで夕食を食べて帰ろうと一人で入ったことがある。
普段の昼間は行けないが、昼どきにはバイキングをやっていると聞いていた。
が、夜の定食もハーフバイキングだった。
メインの料理を選んで、サラダやご飯、スープ、副菜、デザートなどはバイキングレーンに取りに行くスタイルだ。
それで800~900円とは安いよね?
自由に取ってこられるメニューだけでも十分なくらい
ナスと豚肉の炒め物を選び、料理を取りに行ったのだが、白ご飯のほか、チャーハンもあった。
これは、メインがなくてもバイキング部分だけで1食が成立するではないか。
それらを食べながらメインを待っていたのだが、20分程度待っても出てこないし、調理人もホールの人も暇そうにして、調理しているふうではない。
ホールの女性にメニューを指して「おかずは?」と尋ねたら、表情が固まってしまい、「すぐに出します」と中国語で厨房に指示を出していた。
どうやら、注文が通っていなかったようだ。
おねえさんは流暢な日本語で平謝り。
その後予定もなく、ゆとりのある日だったので、私もいくらでも待てたのだが。
メインの揚げナスが新食感でやみつきになりそう
ただし、副菜を先に食べたので、出てきたおかずが食べられそうになかった。
「お代は払うので、持ち帰り容器をもらえますか?」とお願いすると、すぐに準備してくれ、お金は取られなかった。
さらに、帰り際に、お詫びにとパンダのキーホルダーも渡してくれたのだ。
日本人経営の飲食店でも、料理が遅くなった時、こういう対応やサービスができるだろうか。
この店は大衆演劇の新年会でも利用したが、店内がパンダだらけの内装のためホールの責任者のことを、皆がパンダママと呼んでいた。
持ち帰った部分だけでも1食分
ママと言ってもおそらくアラサーくらいだ。
でも、本当に、日本の接客用語が身についていて、皆があれこれ頼むドリンクなども記憶だけで運んでくる。
厨房もホールもあとのスタッフは日本語ができないようなので、お客さんとは日本語、スタッフとは中国語で話しつつ、何十人ものお客さんをさばいているのだ。
この中の最後にパンダ飯店の内観写真があります
団体で行っても、帰りに一人ずつパンダのキーホルダーを渡してくれた。
再び、やっぱり、おもてなしの国、日本の飲食店でも、パンダママのような行き届いた心配りのできる店はないと断言できる。
知人がSNSで投稿していたランチパックの新味に私もその日に遭遇できた
店自体は中国人経営ですでに3~4店目になるが、今回は長く続くと思う。
だって、パンダママちゃんなんだもん。
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